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塀の中のお医者さんとは?矯正医官について

転職を考えていらっしゃる先生方、「刑務所で働く」という選択肢について考えた事はありますか?
時折、ドキュメンタリー番組などが放送されていますが、その実態についてはよく分からない先生方も多いでしょう。
そこで今回は、矯正医官の仕事内容や危険点ついてご紹介していきたいと思います。

矯正医官とは何か

「矯正医官」と一言でいっても、一般的にはあまり馴染みのない言葉ですよね。
前半は、矯正医官はどのような場所で働くのか、矯正医官にはどのような業務があるのか、矯正医官になるためには何が必要か、などについてお話ししていきます。

 

矯正医官とは、矯正施設で働く医師の事

まず、矯正医官とはどのような場所で働くのかについてです。

 

矯正医官とは、矯正施設で働く医師の事です。
矯正施設は、犯罪を行った者や非行のある少年を収容し、改善更生のための処遇を行う施設です。

 

矯正施設には、刑務所や拘置所、少年院、婦人補導院などがあります。
このような施設は全国で150ヶ所以上あり、転勤等は先生方の意思が最大限尊重されるため、日本全国、基本的には好きなところに勤務する事が出来ます。
転勤なども先生方の希望が無ければ、通常はありません。

 

矯正医官の業務

それでは、矯正医官の業務にはどういうものがあるのでしょうか?
刑務所だからといって、特別変わった事をするのかといえばそうではなく、矯正医官の業務も、普通の患者さんに提供するものと同様です。
主な仕事は健康管理で、プライマリーケアを主体としています。
傷病を有する患者に接して、診断をし、治療を行うという、基本的な医療行為を通常業務とします。

 

具体的には、健康診断や手術、緩和ケア、摂食障害治療などがあります。

 

矯正施設では、被収容者の健康管理をしっかり行う必要があります。
狭く限られた環境の中に、多数の被収容者が収容されているため、感染症などが発生した場合には、2次感染などが起こりやすい状況にあります。
そのため、感染拡大には格別な配慮が必要です。
また、健康診断以外にも、特定健康診査や各種がん検診なども行われています。

 

手術に関しては、各施設によってばらつきがあります。
手術室が整っている施設もあれば、手術室がない施設もあります。
手術室がない施設や、設備が整っていない施設では、外部の一般病院と協力して、一般病院に被収容者に一時的に移ってもらい、手術を行います。
一般病院の技術的、設備的援助を受ける事も可能なのです。

 

高齢受刑者が増加している中、慢性疾患の割合が増加している現在において、残念ながら手の施しようのない患者さんもいらっしゃいます。
その場合には、一般医療と同様に、精神的・身体的苦痛の軽減を目的として、緩和ケアも行っています。

 

摂食障害の治療は、通常の病院に比べると矯正施設で行う事が多い業務です。
摂食障害の患者さんは、強迫傾向が強く、しばしば食行動の異常を指摘されます。
また、この食の異常は本人が気づいていない事が多く、指導が難しいです。
このような患者さんには、認知行動療法が行われています。

 

被収容者に脅かされたり暴行されたりする事はない

ここまで、矯正医官の業務についてご説明しましたが、診療する際にご自身に危険が及ばないかどうか、ご心配されている先生方も多いのではないでしょうか?
ですが、その心配はありません。
なぜなら、矯正施設では、診療の際に必ず刑務官や法務教官が付き添うルールになっているため、被収容者に脅かされたり暴行されたりする事はないからです。
さらに言うと、もし、診療中に被収容者が医師に暴行や暴言を吐くものなら、刑が重くなってしまうため、そのような状況になること自体少ないです。

 

矯正医官になるための資格

では、矯正医官になるためにはどのような資格が必要なのでしょうか?
矯正医官になるためには、特別な資格は必要ありません。
国家資格である医師免許さえ持っていれば良い訳です。
また、年齢は不問となっていますので、民間の医療施設を退職された先生でも勤務する事が可能です。

 

矯正医官の5つの魅力

矯正医官の最大の魅力は、何と言っても、その待遇の良さです。
給与、勤務時間、子育てに関する支援など様々な方向から手厚い待遇を受ける事ができます。
ここからは、矯正医官の魅力についてお話ししていきましょう。

 

年収は、平均約1200万円

1つ目は、年収が平均約1200万円である事です。
これは、給与・手当を含む平成26年度の矯正医官の平均支給額から推定した額です。
一般職の職員給与に関する法律に基づき、医療職俸給表が適用され、さらに、経験年数や技術に応じて上乗せされます。

 

宿舎の提供

2つ目は、宿舎の提供です。
先生方が希望すれば、施設に隣接する宿舎に無料で入居する事も出来ます。
施設に隣接する宿舎に入居すると、職場までの距離が近く、出勤が非常に楽です。

 

兼業が認められている

3つ目は、兼業が認められている事です。
矯正医官は国家公務員ですが、特例として兼業が認められています。
勤務時間外、さらに勤務時間内であっても、平日の勤務時間のうちの一部を大学院生として、大学に所属しながらも矯正医官として働く事が可能ですし、外部医療機関等で診療をする事も出来るのです。
もちろん、その際は報酬を得られます。

 

外部の医療機関では、勤務先の矯正施設ではなかなか練習することのできない、内視鏡の技術や最新の技術を磨く事もできます。
また、研究も並行して行う事ができるので、外部と隔絶されている感覚になる事はありません。

 

勤務時間がフレキシブルである

4つ目は、勤務時間がフレキシブルであるという点です。
通常の勤務時間は、午前8時30分から午後5時までですよね。
ですが、自己申告をすれば、勤務開始時間と勤務終了時間を変更する事が出来ます。

 

また、先ほど述べた大学院での研究や、外部医療機関で診療を行うなど、施設外での仕事に関しても、勤務する時間配分や曜日や時間まで、自由に選択する事が可能です。
(ただし、国家公務員としての勤務時間である、平日勤務時間38時間45分の一部を使うのであれば、19時間までと定められています。)

 

「介護や、育児などに時間をかけたいために勤務時間に制限がある」、「一般病院でバリバリ仕事をするのは体力的に少し厳しい」と考えている先生方には、とても良い職場だと思います。

 

子育てをしながら働く医師に男女問わず、支援が充実しています

最後、5つ目は、子育てをしながら働く医師に男女問わず、支援が充実しています。

 

例えば、育児休業を男女問わず、子供が3歳になるまでの間であれば取得できます。

 

また、育児短時間勤務という支援もあります。
小学校入学までの子供を療育するため短時間勤務にする事が出来たり、育児時間として小学校入学前の子供を療育する医師であれば、1日の勤務時間の始めか終わりの2時間の範囲で育児時間を取得する事が可能だったりします。

 

特に、妊娠、育児の際にこれからの仕事をどうするか迷っていらっしゃる女性医師の方には、本当におすすめ出来ます。

 

矯正医官という選択

このように、医師の働き方の1つとして、矯正医官というものもあります。
好待遇で、魅力的ですよね。

 

決して、すべての先生方に向いている仕事と言える訳ではありませんが、今の働き方に満足していない先生方や、自分の中で新しい考え方を身につけたいと思っている先生方にとっては、案外と向いているかもしれません。
そこでは、他の医療機関では味わえない、少し特殊な経験を積む事になるでしょう。
単に医療の技術を磨くだけではなく、司法、福祉、教育、心理など多岐にわたる職種の方と交わる機会があるので、そういった事に興味のある先生方にはおすすめです。

 

矯正医官は、現在深刻な人手不足

矯正医官は、現在深刻な人手不足に陥っています。
矯正医療を行う医師がいなければ、被収容者の健康管理は成り立ちません。
矯正施設の役割の中には、犯罪者や非行少年を社会から隔離するだけではなく、社会復帰や再発防止をするという目的が内在しています。
社会復帰や再発防止のため、施設における様々な活動にきちんと参加してもらうには、やはり健康でなくてはならず、矯正医官はその管理を行うという重要な役割を担っています。
矯正医療の世界では、本当の意味で分け隔てなく、すべての人のために仕事を全うする事が出来るでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
これまで、矯正医官という働き方について、あまり深く知らなかった先生方のお役に立つ事ができたなら幸いです。
「もっと、プライベートの時間が欲しい」「自分の技術を磨きたい」「新たな考え方を発見したい」とお考えの先生方には、とても良い条件の選択肢ではないでしょうか。
矯正医官への転職について、ぜひ一度考えてみて下さい。

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